7章 塗装改修工事
2節 下地調整

2−6 コンクリート、ALCパネル及び押し出し成形セメント板面の下地調整


コンクリート及びALCパネル  コンクリート及び押し出し成形セメント板 

表7.2.5 コンクリート及びALCパネル面の下地調整
工程 種別 塗料その他 面の処理
RA種 RB種 RC種 規格番号 規格名称
1 既存塗膜の処理 -- -- --   ディスクサンダー、スクレーパー等により、全面除去する。
-- -- --   ディスクサンダー、スクレーパー等により、劣化し脆弱な部分を除去する。
2 汚れ、付着物除去 --   素地を傷付けないようにワイヤーブラシ等により、除去する。
3 ひび割れ部の補修 -- -- 特記による。
4 下地調整塗り -- -- JIS A 6916 建築用下地調整材(C-1)又は(C-2) 全面に塗り付けて平滑にする。
-- -- JIS A 6916 建築用下地調整材(C-1)又は(C-2) 既存の塗膜の除去部分を不陸を調整する。
JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ(耐水形)
5 研磨紙ずり -- 研磨紙P120〜220 乾燥後、表面を平らに研磨する。
-- -- 研磨紙P240〜320
6 パテしごき -- -- JIS A 6916 建築用下地調整材(C-1) 全面にパテをしごき取り平滑にする。
JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ(耐水形)
7 研磨紙ずり -- -- 研磨紙P120〜220 乾燥後、全面を平らに研磨する。


1 ALCパネルの場合は、工程4の前に合成樹脂エマルションクリヤーを全面に塗りつける。
2 合成樹脂エマルションパテは外部に用いない。
3 工程4の建築用下地調整材 C-1、C-2 の使い分けは4.6.4〔下地調整〕による。
4 新規に塗装を行う場合は、RA種(不透明塗料の場合)又はRB種(透明塗料の場合)とし、工程1にかえて素地を十分に乾燥させて、工程3を省略する。


押し出し成形セメント板面の下地調整

表7.2.6 コンクリート及び押出成形セメント面の下地調整
工程 種別 塗料その他 面の処理
RA種 RB種 RC種 規格番号 規格名称
1 既存塗膜の処理 -- -- --   ディスクサンダー、スクレーパー等により、全面除去する。
-- -- --   ディスクサンダー、スクレーパー等により、劣化し脆弱な部分を除去する。
2 汚れ、付着物除去 --   素地を傷付けないようにワイヤーブラシ等により、除去する。
3 ひび割れ部の補修 -- -- 特記による。
4 下地調整塗り -- -- JIS A 6916 建築用下地調整材(C-1)又は(C-2) 全面に塗り付けて平滑にする。
-- -- JIS A 6916 建築用下地調整材(C-1)又は(C-2) 既存の塗膜の除去部分を不陸を調整する。
JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ(耐水形)
5 吸込止め -- JASS 18 M-201 反応形合成樹脂ワニス(2液形エポキシ樹脂ワニス) 全面に塗り付ける。
6 パテしごき -- -- JASS 18 M-202(2) 反応形合成樹脂パテ(2液形エポキシ樹脂パテ) 全面にパテをしごき取り平滑にする。
7 研磨紙ずり -- -- 研磨紙P120〜220 乾燥後、全面を平らに研磨する。
-- -- 研磨紙P220〜320


1 押出成形セメント板面の場合は、工程4を省略する。
2 反応形合成樹脂ワニス、反応形合成樹脂パテは、上塗り塗料製造所の指定するものとする。
3 新規に塗装を行う場合は、RA種(不透明塗料の場合)又はRB種(透明塗料の場合)とし、工程1にかえて素地を十分に乾燥させて、工程3を省略する。
4 JASS 18 M-201及びJASS 18 M-202(2)は日本建築学会材料規格である。
5 屋内で塗装する場合、工程5の吸込止め及び工程6のパテしごきに使用する材料は、上塗り塗料製造所の指定する水性塗料とする。