7章 塗装改修工事
18節 屋内水系塗料塗り

7.18.1 この節は、屋内の木部、鉄鋼面及び亜鉛めっき鋼面で既存塗膜が油性調合ペイント、合成樹脂調合ペイント又はフタル酸樹脂エナメルの場合及び及びコンクリート、モルタル面等で、既存塗膜が塩化ビニル樹脂エナメル、アクリル樹脂エナメル又はアクリル樹脂非水分散形塗料の塗替え及び新規に塗る場合のつや有り合成樹脂エマルションペイント塗りに適用する。
なおコンクリート、モルタル、プラスター、せっこうボード、その他のボード等の塗替え及び新規に塗る場合には、11節、12節、14節による。
7.18..2 木部つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りは、表7.18.1 による。種別は特記による。特記がなければ新規に塗る場合はA種(多孔質広葉樹の場合を除く)、塗替えの場合はB種とする。
7.18.3 屋内の鉄鋼面つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りは、表7.18.2 により、種別は特記による。特記がなければB種とする。
7.18.4 屋内の亜鉛めっき鋼面つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りは、表7.18.3 により、種別は特記による。特記がなければB種とする。


表7.18.1 木部つや有り合成樹脂エマルションペイント塗り 
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称 種類
下地調整え 7.2.2による。
表7.2.1によるRC種
1 下塗り JIS K 5663 合成樹脂エマルションペイント及びシーラー シーラー 0.07
2 パテかい JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ 耐水形
3 研磨紙ずり 研磨紙 P120〜P220
4 中塗り JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10
5 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜P240
6 上塗り JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10

(注) 1 合成樹脂エマルションパテは外部に使用しない。
2 下塗は、塗料を素地によくまじませるように塗る。木口部分は、特に丁寧に行う。
3 下塗りの吸い込みの著しい場合は、目止めをし、研磨紙ずりを行う。
4 下塗に用いる合成樹脂エマルションシーラーは、上塗り塗料製造所の指定する水性塗料とする。



表7.18.2 鉄鋼面つや有り合成樹脂エマルションペイント塗り
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 表7.2.2によるRC種
錆止め塗料塗り 7.3.3 による
1 中塗り
(1回目)
JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10
2 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜P240
3 中塗り
(2回目)
JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10
4 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜P240
5 上塗り JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10

(注) 1 新規に塗る場合は、A種またはB種とする。



表7.18.3 亜鉛めっき面つや有り合成樹脂エマルションペイント塗り
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 表7.2.3によるRC種
錆止め塗料塗り 7.3.4 による
1 中塗り
(1回目)
JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10
2 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜P240
3 中塗り
(2回目)
JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10
4 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜P240
5 上塗り JIS K 5660 つや有り合成樹脂エマルションペイント 0.10

(注) 1 新規に塗る場合は、A種またはB種とする。