7章 塗装改修工事 
10節 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り (2-FUE)

7.10.1 適用範囲 の節は、屋外の屋外の鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面、コンクリート及び押出セメント板面等既存塗膜が常温乾燥形ふっ素樹脂エナメルの塗替え及び新規に塗る場合に適用する。
7.10.2 鉄鋼面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り 鉄鋼面の常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りは、表 7.10.1 による。種別は特記による。ただし制作で加工した部分の下塗りは、7.8.2(b)(2)による。
7.10.3 亜鉛めっき鋼面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り 亜鉛めっき鋼面の常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りは表7.10.2 により、種別は特記による。ただし、新規鋼製建具(亜鉛めっき鋼面)の下塗りは、7.3.3(b)による。
7.10.4 コンクリート及び押出成形セメント板面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り コンクリート及び押出成形セメント板面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りは、表 7.10.3により、種別は特記による。

表 7.10.1 鉄鋼面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り 
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 表 7.2.2 によるRB種
表 7.2.2によるRC種
1 下塗り
(1回目)
JASS 18
M-109
変性エポキシ樹脂プライマー 0.14
2 下塗り
(2回目)
JASS 18
M-109
変性エポキシ樹脂プライマー 0.14
3 中塗り JIS K 5659 鋼構造物用ふっ素樹脂塗料 中塗用 0.14
4 上塗り JIS K 5659 鋼構造物用ふっ素樹脂塗料 上塗用 0.10

(注) 1 JASS 18 M-109は日本建築学会材料規格である


表7.10.2 亜鉛めっき鋼面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 規格番号 規格名称 種類
下地調整 表 7.2.3 によるRB種
表 7.2.3 によるRC種
1 下塗り
(1回目)
JASS 18
M-109
変性エポキシ樹脂プライマー 0.14
2 中塗り JIS K 5659 鋼構造物用ふっ素樹脂塗料 中塗用 0.14
3 研磨紙ずり 研磨紙P320
4 上塗り JIS K 5659 鋼構造物用ふっ素樹脂塗料 上塗用 0.10

(注) 1 種別がA種の場合は、下地調整の工程5「エッチングプライマー塗り」を省略する。
2 JASS 18 M-109、日本建築学会材料規格である。

表 7.10.3 コンクリート及び押出成形セメント板面常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 規格番号 規格名称等
下地調整 表 7.2.6 によるRB種
表 7.2.6 によるRC種
1 下塗り JASS 18
M-201
反応形合成樹脂ワニス
(2液エポキシ樹脂ワニス)
0.08
2 研磨紙ずり 研磨紙P240
3 中塗り JASS 18
M-405
常温乾燥形ふっ素樹脂塗料用中塗り 0.14
4 研磨紙ずり 研磨紙P400
5 上塗り JIS K 5658 建築用ふっ素樹脂塗料 0.10

(注) 1 種別がB種の場合は、下地調整の工程5「吸込止め」を省略する。
2 JASS 18 M-201及びM-405は、日本建築学会材料規格である。